menu_book 歴史と仏教の深掘り解説
奈良時代の天平15年(743年)、日本は未曾有の危機にありました。天然痘の大流行で人口の約3分の1が亡くなり、大地震や干ばつによる飢饉、政治的内乱が次々と発生。
聖武天皇は「武力による支配ではなく、仏の慈悲で人々の心を救う」と決意し、「大仏造立の詔」を発布。「権力で民を強制労働させてはならない。一枝の草、一握りの土を持ち寄って協力してほしい」と呼びかけました。
この呼びかけに民衆のリーダー・行基菩薩が応え、のべ約260万人(当時の全人口の約4割!)が参加して大仏と大仏殿が完成。天平勝宝4年(752年)の開眼供養会は、世界各国の僧侶も集まる国際的な平和の祭典となりました。
この歴史が現代の参拝にどう繋がるか?
- 私利私欲を超えた大願成就: 東大寺の大仏は「自分一人の利益」ではなく「世界や家族の平和」を祈る場所として造られました。
- 疫病退散・危機克服の原点: 感染症や災害が起きた際、東大寺が今も全国の祈りの先頭に立つのは、この創建の誓いが1200年間生き続けている証拠です。